2015年3月16日月曜日

京都絶景庭園へのススメ 第7回 「南禅寺の庭と湯豆腐とデンマーク人と」

女性自身のウェブサイトで連載している京都絶景庭園へのススメ。
今回は小堀遠州による南禅寺の方丈庭園をご紹介しています。
当時日本に入ってきたばかりの「遠近法」の技術を使って庭を広く見せるよう工夫した小堀遠州。彼が仕掛けた演出が面白い庭です。
ここの庭に案内したデンマーク人のグループと湯豆腐の苦い思い出も絡めて書いています。

京都絶景庭園のススメ

南禅寺 方丈庭園


光ヶ丘 NHKカルチャー「世界の庭園から見る文化とアート」ご案内

東京・光ヶ丘NHK文化センターで、4月25日から9月26日まで毎月第4土曜日「世界の庭園から見る文化とアート」の講座を担当させていただきます。(時間は13時30分〜15時)
庭にはその国の歴史や文化が凝縮されています。私が実際旅行して素晴らしかったお庭の魅力についてお話します。
イギリスやフランス、イタリア、モロッコ、デンマークの庭など、お庭を通してその時代背景や作庭した人のエピソード、その国の文化や食べ物、人々の暮らしなどをご紹介します。
笑いありお茶の時間ありの楽しい講座にしていこうと思います。お近くの方はぜひいらしてくださいね。
お申し込みは光ヶ丘NHK文化センターまでお願いします。
光ヶ丘NHK文化センター

Hidcote Manor
Barnsley House

2015年2月9日月曜日

京都 絶景庭園へのススメ

最近女性自身のウェブサイトで「京都 絶景庭園へのススメ」というコラムを連載しています。
この庭園小噺での話もいくつかベースにし、お勧めの京都の庭の見所や歴史、エピソード、また近くのカフェやお店などを紹介しています。
どうぞご覧くださいね。

女性自身ウェブサイトのリンク↓
京都 絶景庭園へのススメ

東福寺 重森三玲の庭

2013年7月20日土曜日

フランスは菜園も芸術品 「ポタジェ」

フランスは菜園までもお洒落で美しい。

イギリスの菜園では畝は直列、生産性を第一に考えた「機能性」重視のデザインだ。
しかしフランスでは単に野菜を育てるだけでなく「装飾性」も兼ね備えた菜園が多い。
そういった「美しくデザインされた菜園」のことをフランス語で「ポタジェ Potager」という。
ん?ポタージュスープ??
そう、「ポタジェ」で作られた野菜を使ったスープなので「ポタージュスープ」という。

ヨーロッパでの「装飾菜園」のルーツは修道院にある。野菜やハーブは自給自足の手段として修道士によって作られていた。
それが美しい「庭」として発展したのがフランスの「ポタジェ」。なので花を一緒に植えたり、装飾的な野菜を育てたりするのでとても美しい

ポタジェが美しいことで有名な庭園がパリ郊外のお城にある。
パリから電車で2時間、ロワール川流域にたつヴィランドリー城。
1536年に建造されたルネッサンス様式の美しい古城であるが、お城よりもここのポタジェが有名で観光客もそれを目当てに訪れる。

一度は荒廃したここの庭を、残っていた設計図から元のイタリア庭園と美しい装飾庭園へと作り変えた。20世紀になってこの城を所有したオーナー一族の努力の賜物だ。
ポタジェのデザインは毎年変わり、それぞれの季節によっても育てるものを変えている。デザインはかなり凝った幾何学模様。とても真似は出来ないけれど、畑の周りにお花を植えるとカラフルでとても可愛い。
今年の夏はポタジェ風の家庭菜園にしてみてはいかがでしょう。


2013年7月2日火曜日

三室戸寺の蓮と現世の極楽浄土の厳しさ The lotus flower at Mimuroto-ji Temple

紫陽花の名所として知られる宇治の三室戸寺。770年に光仁天皇の勅願によって創建されたとされる山の中の自然に溢れた寺である。
紫陽花は有名過ぎてすごい人なので、あえて7月を待って蓮の花を見に行く。ここには100種類もの蓮があり、ピンクだけでなく白や八重のものも見る事が出来る。八重の蓮は芍薬の花のようなすごいボリューム。個人的には普通の蓮の方が儚げで良いと思う。
本堂の前に咲き誇る蓮の景色はまるで極楽浄土のようで美しい。本堂から流れてくるお香の匂いも相いまって、古来日本人がイメージする天国とはきっとこんな風景なのだろう…としばしゆったりとした空間に癒される。蓮には何か不思議な力が宿っているのだろうか。高尚な気持ちになる。

しかしその静寂を破る大音量で「外で食事は食べないでくださぁい!」とアナウンスが!なぬ!?こ、これは何事…??広い敷地に流れる、注意を促した場内アナウンスがすごいのだ。次々と「三脚で写真は撮らないでくださぁい!」「見学者の邪魔にならないように写真は撮ってくださぁぁい!」。不定期に流れるので誰か個人に向けて流しているようだ。特に昼時だったので、食べないでくださぁーい!が何度も流れる。
人身蛇頭の「宇賀神 (うがじん)」のユーモラスなお顔も、このアナウンスに辟易としているように見えてくる。(宇賀神:日本神話に登場する宇迦之御魂神(うかのみたま)に由来するものと一般的には考えられている。仏教語で「財施」を意味する「宇迦耶(うがや)」に由来するという説もある。偶然にも私の名前と同じ「うがや」で驚いた。)

常に見張られてる感が怖くなって足早にその場を去り、紫陽花園も素早く通り抜けた…
現世の極楽浄土には色々と制約があるようだ。
しかしもちろん紫陽花も綺麗なので、今の季節は蓮と紫陽花の両方の花が楽しめてお得。アナウンスは聞かないようにして、お弁当も持参せず、ひっそりと足早に見てください。
拝観 8時30分〜16時30分。大人500円、小人300円。


It is said the temple was established in 770 by Emperor Kounin. The temple is famous for its hydrangea garden but the lotus flowers are also beautifully blooming in July. There is about 100 different kinds of lotus flowers, pink, white and double one. Of course the hydrangeas are beautiful now so you can enjoy both. Open 8:30 to 16:30. Adult 500yen, children 300yen.

2013年6月22日土曜日

両足院の半夏生 / Ryosoku-in, Saururus chinensis

建仁寺の塔頭である両足院で、半夏生(はんげしょう)の庭を楽しむ特別公開が始まった。(7月10日まで) 
この庭は茶道藪内流の5代目宗匠、藪内竹心紹智(やぶのうち ちくしん じょうち / 1678〜1745年)の作による珍しい庭。彼は藪内家中興の祖といわれ、千利休時代の茶道の在り方への回帰を問うた人。漢詩にも精通したインテリだったようだ。
庭は池泉回遊式と茶庭が融合しており、茶室に向かう道すがら池と山の両方の景を楽しめる。高低差を活かし工夫されたデザインは、庭の狭さを全く感じさせない。
半夏生はドクダミ科の多年草植物。花の周りの葉の表側だけ葉緑素が抜けて白くなる。これは苞や花びらと同じ役目をし、目立たない花の代わりに虫が集まりやすくしている。
暦の半夏生の頃に咲くのでこの名前に、また半分白い葉を「半化粧」と例えたとも言われる。
雨が降った後が特に美しい。
祇園のど真ん中にいるとは思えない、自然に溢れた静かな空間である。

Ryosoku-in is at Kennin-Ji Temple in Gion area where now you are able to see Saururus chinensis flowering until July 10th. The garden was designed by the tea master Tikushin Jochi Yabunouchi in 18th century who was from the Yabunouchi tea family. Saururus chinensis is a prennual plant and Saururaceae family. The flower itself is not so distinctive, so the top leaves around the flower, which is white on the surface plays the role of petals.




仕切り直し

長い間お休みしてすみません。
Facebookの方で京都の庭園や花、美味しいカフェやレストランなどを紹介するページ「Epic Kyoto」を友達と立ち上げ、そちらを中心に情報をあげていました。
同じ内容になりますが、こちらでも京都のお庭について紹介しようと思います。
どうぞよろしくお願いします。