2013年7月20日土曜日

フランスは菜園も芸術品 「ポタジェ」

フランスは菜園までもお洒落で美しい。

イギリスの菜園では畝は直列、生産性を第一に考えた「機能性」重視のデザインだ。
しかしフランスでは単に野菜を育てるだけでなく「装飾性」も兼ね備えた菜園が多い。
そういった「美しくデザインされた菜園」のことをフランス語で「ポタジェ Potager」という。
ん?ポタージュスープ??
そう、「ポタジェ」で作られた野菜を使ったスープなので「ポタージュスープ」という。

ヨーロッパでの「装飾菜園」のルーツは修道院にある。野菜やハーブは自給自足の手段として修道士によって作られていた。
それが美しい「庭」として発展したのがフランスの「ポタジェ」。なので花を一緒に植えたり、装飾的な野菜を育てたりするのでとても美しい

ポタジェが美しいことで有名な庭園がパリ郊外のお城にある。
パリから電車で2時間、ロワール川流域にたつヴィランドリー城。
1536年に建造されたルネッサンス様式の美しい古城であるが、お城よりもここのポタジェが有名で観光客もそれを目当てに訪れる。

一度は荒廃したここの庭を、残っていた設計図から元のイタリア庭園と美しい装飾庭園へと作り変えた。20世紀になってこの城を所有したオーナー一族の努力の賜物だ。
ポタジェのデザインは毎年変わり、それぞれの季節によっても育てるものを変えている。デザインはかなり凝った幾何学模様。とても真似は出来ないけれど、畑の周りにお花を植えるとカラフルでとても可愛い。
今年の夏はポタジェ風の家庭菜園にしてみてはいかがでしょう。


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